今日この頃

日常生活の中で経験した、チョット気になる出来事を綴りました。 チト古いけど、案外笑えます。

歯磨き

025 綺麗好き

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【025 綺麗好き】1996年1月21日

12月下旬のある日、私は来年夏にオープンを控えているゴルフ場の開業準備に関する打合せのため、那須に行くことになっていた。

忘年会続きのボロボロの体を、朝5時半過ぎにベッドからひっぺがし、代々木駅から中央線各駅停車に乗り東京駅に向かった。

那須出張の時は、7:14東京発、8:35那須塩原着の“あおば203号”。
また、仙台出張には8:00東京発、9:44仙台着の“やまびこ1号”を利用することが多い。

いずれの場合も早めに家を出るので、朝飯を東京駅で食うことが殆どである。

行きつけは、駅構内にある“サンディーヌ”というハンバーガー・ショップである。

大変失礼だが、あまり旨くはない。
しかし、他の店に比べると入り易いので、いつも入ってしまう。

贔屓のメニューも決まっていて、それは“テリヤキバーガーセット”と呼ばれている代物である。
テリヤキバーガー、フライドポテト(S)、ドリンクという構成で、490円という価格である。

消去法というとても消極的な選択方法で、いつもこれを購入してしまう。
せめてもの抵抗として、フライドポテト用にトマトケチャップは別に貰うことにしている。

それらをボーッとしながら食べ終えて、残ったコーヒーを持ち、キヨスクで新聞を買い求め、新幹線の改札を抜け、トイレに寄って、車中の人となるのが、大方のパターンである。

この日、いつものように新幹線の改札を抜け、トイレに立ち寄った。
用を足し洗面台の所に来た時、ボストンバッグを携えグレーのコートを着たオヤジがトイレに入ってきた。

私が手を洗っていると、オヤジは傍らに置いたボストンバッグの中から、「ヨッシャッ!」という掛け声と共にビニール袋を取り出し、洗面台の上に置いた。

その袋は、よく食品を保存する時などに用いる「カサカサ」音のする薄っぺらなビニール袋だった。

置いた時の「カラン」という音から、中身はプラスティックのように思われた。
外観から分かるのは、オレンジやグリーンといった色鮮やかな物が入っているということだけである。

手を洗い終えた私は、『この後、何が起こるのか見届けなければならないっ!』という使命感から、その場を動けずにいた。

オヤジは袋の中からオレンジ色のコップと歯ブラシ、歯磨き粉を取り出し並べた。
歯ブラシを水に濡らし一振りして、チューブから歯磨き粉を捻り出し、再び「ヨッシャッ!」という掛け声と共に猛スピードでブラッシングを開始した。

時刻は、ちょうど7時頃だった。
寝坊して慌てて家または宿を出てきたため、歯を磨く時間が無かったのか?

それにしてもマイコップを持ち歩いているとは、並の歯磨きマニアではないとお見受けした。


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009 決死のブラッシング

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【009 決死のブラッシング】1995年3月26日

昨日、今年最初のゴルフに行った。

コースは、去年秋にオープンした水戸の“ロイヤルフォレストゴルフ倶楽部”。
なかなかタフなコースである。

ロイヤルフォレストゴルフ倶楽部

天気は、あいにくの雨。
気温も低く、コンディションはとても悪かった。

後半は手が凍え、グリップも滑り、『早く風呂に入りたいっ!』という想いが先行していた。

今年の正月に放映された“DHL ビッグ4 スキンズ・マッチ”は、このコースで収録された。
その時私は、あと1勝でゴルフ殿堂入りというエイミー・オルコットのキャディという貴重な経験をした。

Amy Alcott

このコースに関する知識は十分な筈なのだが、それが自分のスコアに結びつかないというのは、何と悲しいことであるよ。

やっとラウンドが終了し、急いで服を脱いで浴室に飛び込んだ。
浴室に入った時、室内に他の誰もおらず、『ラッキー! 占領できるぜっ』と一人ほくそ笑んだ。

体を流し、湯舟に入ろうとしたが、只でさえ猫体の上に、体が冷え切っている状態では、お湯の温度は、この世のものとは思えないほど熱く感じられ、足まで浸かったところで退散した。

『体や頭を洗っているうちに、きっと体も解凍されるに違いない。』と思い、体の隅々まで丹念に洗っていると、室内に人は増え最初の目論見は失敗に終わった。
しかしその後、湯舟で十分に暖まることはできた。

午後4時にはコースを出た。
常磐道も雨だったが、順調に走ることができた。

しかし、事故渋滞のため流山ICの手前から、走ったり止まったりという状態になってしまった。
3車線の一番右の車線をトロトロ走っていた私は、何気なく左隣を走っているレジェンドを見た。

50〜60歳位の白いシャツにベストを着たオヤジが、髭を剃りながら運転している。

暫くして、またそのオヤジと並んだ。
もう一度、彼を見た。
髭を剃っているにしては、動きが怪しい。

良く見てみると、歯磨きのブラッシングの動きである。

じっくり観察したいが、私も本来の運転という作業を疎かにできないし、彼も私のペースに合わせて運転してくれるとは、到底思えない。

彼が、少し先に行ってしまった。
『ちくしょう。もう一度並んで確認しなきゃ!』と思っていた矢先、彼は走行中にもかかわらず、おもむろにドアを開き、路上に何やら液体を吐き出した。

やはり、彼が走行中に行っていたのは“歯磨き”だったのだろうか!
彼の愛車には、歯ブラシ、歯磨き粉、水、コップといった“歯磨きセット”が、常時マウントされているのだろうか?

話は変わるが、台湾には檳椰(ビンロウ)と言うガムのように噛む木の実が、道端などで売られている。

ヤシを小さくしたような檳椰(ビンロウ)という木になる実は、パチンコ玉二つ位の大きさで、一種の興奮剤となる。

元々は原住民が愛用していたそうだが、今はトラック、タクシーの運転手等いわゆるブルーカラーの人々が、きつい仕事や眠気を紛らわす為に噛んだり、一般人でも愛好家がいるらしい。

噛むと、体が熱くなってくる。
初心者は、体に震えが来ることもある。
常習性も有ると聞いている。

檳椰(ビンロウ)の実を割り、中に石灰等を挟んだ状態で、数個入りの箱で売られている。
それを口に含み噛むと石灰が反応し、真っ赤な液体となる。

その最初の真っ赤な液体を、台湾の人々は辺り構わず吐き散らす。
それが、まるで血を吐いたような跡として残るのである。

その真っ赤な汁を、車を運転しながら窓を開けて吐いたり、ドアを開いて下を向いて吐く奴もいる。
この状態で事故るドジな奴も多いらしい。

レジェンドのオヤジは、日本人ではなかったのか?
いずれにしても、彼の無事を祈りたいものである!


↓“檳椰(ビンロウ)”については、こちらでも触れています。
“爆笑 台湾レポート 『何でも有りっ!』”


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