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11月19日(日)、当社のコンペ(自費! 念の為)が栃木県のニューセントアンドリュースGCジャパンで行われた。
その帰りのことである。
午後8時過ぎ、私達は新幹線で東京駅に到着した。
同行の皆と別れ、私は中央線に乗り換えた。
中央線がお茶の水駅に到着した時、向かいのホームに総武線が滑り込んでくるのが見えた。
私はホームを横断し、総武線に乗り込んだ。
空いている席を探し、腰を下ろした。
持っていたボストンバッグは膝の上に乗せた。
電車が動き始めたところで、バッグの中からJ-WAVEのクイズで当たった文字多重放送対応ラジオを取り出し、J-WAVEを聴きながら故山際淳司氏の“自由と冒険のフェアウエイ”というという本を読み始めた。
向かい側には、20代半ばと思われる女性が、首をうなだれるようにして眠りこけていた。
暫くしてその女性が体勢を変え、右肘を手すりの上に乗せ、頬杖をつく形で再び眠り始めた。
この頃から、彼女の存在がやたらと気になり始めた。
と言うのは、彼女の股間のガードが甘くなったから、ではなく、彼女が舟を漕ぎ始め、手すりから肘が頻繁に滑り落ちるのである。
危なっかしくて、つい見てしまうのである。
本を読んでいても、気配として舟を漕いでいるのが伝わってくる。
彼女の隣に座っていた学生風の男の子も、気になってたまに覗き込むようにして見ている。
この状態が延々続き、私が下車する前の駅、千駄ヶ谷に到着しても尚、彼女は舟を漕ぎ続けていた。
私は代々木駅に着くまでに、何回肘が滑り落ちるか数えてみた。
驚くことに、その回数は17回を数えた。
代々木駅を降りた私は、早速ホームで駅間の所要時間を記したボードを探した。
千駄ヶ谷駅から代々木駅への所要時間は2分。
故に彼女は、約7秒に一度の割合で舟を漕いでいたことになる。
彼女がどこから乗車し、何処で下車するのかは定かでないが、その間に舟はさぞかし進んだことであろう。
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