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<title>今日この頃</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/</link>
<description>日常生活の中で経験した、チョット気になる出来事を綴りました。
チト古いけど、案外笑えます。
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<title>032 【変態】</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/1384898.html</link>
<description>032【変態】1996年2月25日
　　　　
土曜日の夜から部屋が変わった。

通称“ふるさと”と呼ばれている離れの大広間である。
数年前、改装され綺麗になった。

無理矢理予約を入れて貰う時は、ここ“ふるさと”を含めて大広間を使わせていただくことが多い。

“ホ...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2010-11-23T16:37:46+09:00</dc:date>
<dc:subject>スキー</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[032【変態】1996年2月25日<br>
　　　　<br>
土曜日の夜から部屋が変わった。<br>
<br>
通称“ふるさと”と呼ばれている離れの大広間である。<br>
数年前、改装され綺麗になった。<br>
<br>
無理矢理予約を入れて貰う時は、ここ“ふるさと”を含めて大広間を使わせていただくことが多い。<br>
<br>
“ホテルＪ”のオカミは恐縮して「ごめんねー」と言うのだが、その逆で、私はこの様な広い部屋を少人数で占拠出来ることがとても嬉しい。<br>
<br>
なんせ今回も畳の数は数えていないが、100畳位有りそうな部屋にたったの4人である。<br>
暖房はちゃんと効くし、テレビも有る。<br>
布団は使い放題で山積みになっている。<br>
<br>
こうなれば、布団に向かって助走を付け、ダイビングを決めるのは当然の成り行きであろう。<br>
この様な部屋を喜ばない方が不思議である。<br>
<br>
更に、広い部屋の中、“何処に寝ても可！”である。<br>
今回“ふるさと”は、パーテーションで二つに仕切られ、他方はもう一つのグループが使用していた。<br>
<br>
日曜日の夜のことだった。<br>
食事を終え、ナイターでソリをやり、そのままソリに乗って温泉街まで散歩に行った。<br>
<br>
ソリも私のような上級者になると思い通りに舵を取る事ができ、雪と斜面さえ続けば何処までも行けてしまう。<br>
<br>
“ホテルＪ”で夕飯を気持ち悪くなるほど食ったにもかかわらず、私とＴＷ嬢は温泉街で“玉こんにゃく”と蒸かしたての饅頭をいただいた。<br>
<br>
酒屋では色々文句を言いながら四人で酒を試飲して、売り子の兄さんと一方的に仲良くなった。<br>
お土産などもそれぞれ購入し、帰りの長い上り坂に悪態をつきながら、私達はホテルに戻った。<br>
<br>
ホテルに戻った後は一日の疲れを癒す為、風呂に入った。<br>
温泉と普通の大浴場があるが、私は必ず温泉の方に入る。<br>
そうしないと、『蔵王に来たっ！』という感じがしないのである。<br>
<br>
入浴後は怠惰な時間の始まりである。<br>
皆、思い思いの場所に布団を敷き、半分寝てるような時間を過ごす。<br>
<br>
昨晩、ＹＫさんから借りた「アメリカで買ってきた」というエア・サロンパスのようなスプレーが腰に良く効いたような気がしたので、今日も使わせてもらうことにした。<br>
<br>
しかし、強烈な臭いなので廊下に出て、ふくらはぎや太股に散布した。<br>
<br>
暫くしてＨＩ君が「ケツが痛いんだよなー！」と言って、ＹＫさんからスプレーを借り廊下に出た。<br>
その時私は、布団が段積みになっている上に登り、仰向けになって脱力していた。<br>
<br>
ＨＩ君がスプレーしている音が聴こえてくる。<br>
おそらく紺の3本線のアディダスのジャージを膝まで下げ、パンツもずり下げてケツにスプレーしながら悦に入っているであろうＨＩ君の姿が想像された。<br>
<br>
その時、隣室の襖が開く音がした。<br>
瞬間遅れて、ＨＩ君のものと思われる衣擦れの音がし、彼が慌てた様子で部屋に入ってきた。<br>
<br>
と同時に、彼は「やっべー。女の子に見られちゃった！」と告白した。<br>
本人曰く、「すんでの所でパンツ上げたから大丈夫だったけど。」ということだったが、あのタイミングでは手遅れだったに違いない。<br>
<br>
隣室の女の子も、廊下に出たら薄暗い中にボーッと浮かび上がる青っ白いケツを見たら、さぞかしショックだったろう。<br>
<br>
私は堪えきれず、隣室にも聴こえるような大笑いをしてしまった。<br>
<br>
<br>
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<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/00941.html">第１話から読んでみる</a><br/><br>
<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/">最新記事を読む</a>
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<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/1334638.html">
<title>031【復活】</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/1334638.html</link>
<description>031【復活】1996年2月25日
　　　　
土曜日の朝、8時過ぎに眠い目を擦りながら起き出した私達は、バイキングで腹を満たしダラダラと支度を行い、“ホテルＪ”の玄関を出たのは10時を回っていた。

ここ2，3年、怠惰な私は蔵王に来る時は自分の板を持って来ないで、その度...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2010-09-04T11:47:10+09:00</dc:date>
<dc:subject>スキー</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[031【復活】1996年2月25日<br>
　　　　<br>
土曜日の朝、8時過ぎに眠い目を擦りながら起き出した私達は、バイキングで腹を満たしダラダラと支度を行い、“ホテルＪ”の玄関を出たのは10時を回っていた。<br>
<br>
ここ2，3年、怠惰な私は蔵王に来る時は自分の板を持って来ないで、その度にホテルの板を借りていた。<br>
昨年末に来た時も、そうだった。<br>
<br>
しかし、今回は自分のATOMICを持参した。<br>
約10年前のモデルである。<br>
蔵王へ宅急便で送る前に、エッジの錆などを落として多少整備をしておいた。<br>
<br>
ホテルの玄関前で久しぶりに自分の板にブーツを乗せた。<br>
いつものように、まず右足からビンディングの先端にブーツを合わせ、踵を踏み込んだ。<br>
<br>
「カチッ」と心地良い響きがして、うまく装着された。<br>
<br>
次に左足である。<br>
ビンディングの先端にブーツを合わせ、踵を踏み込んだ。<br>
「カコッ」と音がして、手応え（足応え？）が無い。<br>
<br>
見てみると、ビンディングの後ろ部分がカポカポしている。<br>
もう一度踵を踏み込んでみたが、ダメだった。<br>
<br>
左足を板から降ろし、右のブーツもビンディングから外した。<br>
両方の板を並べて見比べてみたが、『多分、ネジか何かが外れたんだろう』と思った。<br>
<br>
皆に、「ちょっと待ってて。」と告げ、私はホテルの風除室から乾燥室に入り、レンタルスキー・コーナーへと向かった。<br>
<br>
丁度、係のオジサンがいたので、「すみません、ビンディングのネジか何かが取れちゃったみたいなんですけど、見ていただけますか？」と、お願いした。<br>
<br>
オジサンは私の板を手に取り、瞬間見ただけで、「こりゃダメだわ。壊れてる。」と簡単に言ってくれた。<br>
<br>
私は『ろくに見てないのに、ホントに分かってんの？』と思いながら、口では「ネジとかじゃないんですか？」と言いつつ、もう一度ビンディングに顔を近付け良く見た。<br>
<br>
ビンディングの後方から覗き込むと、合成樹脂の部分が割れているのが見えた。<br>
素直な私は、直ぐにオジサンの言う通り『こりゃダメだわ』と考えを改め、傷心のうちにレンタルスキーの手続きを始めていた。<br>
<br>
数年前私が借りた板に“MILD SEVEN”と大書きされたお茶目なものが有ったが、今回は割合まともな板だった。<br>
<br>
昨年末に来た時に借りた板は、ビンディングの調整が弱かった為か、ターン中に板が外れたり、アイスバーンでエッジを効かせると「ガコッ」と言って板が勝手に外れ、そのまま為す術も無く滑落する等という事が有り、途中でビンディングの強度を調整した。<br>
<br>
その旨をオジサンに告げると、「レンタルは初心者が多いから、ビンディング弱めにしてるんだよねー」と言いながら調整してくれ、オマケに滑走面にワックスまで掛けてくれた。<br>
<br>
私は、手負いのATOMICを乾燥室に残し、借りた板を手にしてホテルを出た。<br>
皆に「お待たせ～」と詫びを入れ、板を履いた。<br>
<br>
蔵王の<a href="http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/zao/winter/pc_2010/gmap/" target="_blank">ゲレンデマップ</a>が頭に入っている私は、「取りあえず、ゴンドラに乗って上に行こう！」と提案し、ゴンドラ駅までの短い距離を滑り降りた。<br>
元々たいしたレベルではないので、板の違いなど分からないが、なかなか滑り易そうな板だった。<br>
<br>
<br>
私達がスタートしたのは、蔵王の広いエリアの左端の方にある“<a href="http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/db/cgi-bin/search/search.cgi?panel=detail&d01=923" target="_blank">上ノ台ゲレンデ</a>”と呼ばれる所である。<br>
<br>
その日は、色々なゲレンデを滑りながら樹氷がある“<a href="http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/zao/winter/pc_2010/meizan/course.html#l09" target="_blank">樹氷原コース</a>”まで行き、更に右端に当たる“<a href="http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/zao/winter/pc_2010/meizan/gelande_14.html" target="_blank">黒姫ゲレンデ</a>”まで足（板？）を伸ばした。<br>
<br>
“黒姫ゲレンデ”は長めのクワッドが2本動いていて、滑り出しの斜面がある程度の斜度を持っているため面白い。<br>
<br>
蔵王に来始めて間も無い頃、私はリフトの乗り継ぎ時間に間に合わなくなり、“上ノ台ゲレンデ”まで戻れなくなって、夕方の大渋滞の中、オカミにロープウェイの“<a href="http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/zao/winter/pc_2010/meizan/gelande_08.html#l03" target="_blank">温泉駅</a>”まで車で迎えに来て貰ったことも有った。<br>
<br>
この様な愚かな過ちを繰り返さないため、と言うのは建て前で、実は体力的に衰えているため、早めに“上ノ台ゲレンデ”に向けて移動を開始した。<br>
<br>
夕方、ホテルに戻った私は、フロントにいたオカミのご主人“明さん”に、早速「今回、自分の板持って来たんだけど、ビンディング壊れちゃって、もうダメみたいなんだ。そろそろ買い換えようと思ってたんで、申し訳ないけど、ここで処分してくれないかなぁ？」と、切り出した。<br>
<br>
一緒に乾燥室まで来てもらい、状況を見てもらった。<br>
<br>
彼は見るなり、「これ、金具換えれば十分滑れますよっ！」と言った。<br>
『ビンディングだけでも数万円するだろうから、それなら板ごと新しい物に換えた方がいいな』と考えていた私は、「でも、やっぱ買い換えるわ」と伝えた。<br>
<br>
すると彼は「じゃあ、ウチで金具付け替えてレンタルにしてもいいっすか？」と言い、話は私が予想もしていなかった展開をみせた。<br>
<br>
素晴らしい提案である。<br>
お世話になりっぱなしの“ホテルＪ”に、私としては少しでもお役に立てれば幸いである。<br>
こうして私の愛用していたATOMICが、第二の人生（板生？）をスタートしたのである。<br>
<br>
蔵王で“赤のレンタルATOMIC”を見掛けたら、可愛がってあげて下さい！<br>
<br>
<br>
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<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/00941.html">第１話から読んでみる</a><br/><br>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/1262628.html">
<title>030【日課】</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/1262628.html</link>
<description>030【日課】1996年2月25日
　　　　
私達が蔵王温泉の“ホテルＪ”に到着したのは午後11時近くだった。

ゲレンデを15歩ほど歩き、少し照明を落としているロビーに入った。
フロントで声を掛けると、フロント係の男の子が出てきて応対をしてくれた。

彼の話によると...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2010-05-20T22:00:26+09:00</dc:date>
<dc:subject>スキー</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[030【日課】1996年2月25日<br>
　　　　<br>
私達が蔵王温泉の“ホテルＪ”に到着したのは午後11時近くだった。<br>
<br>
ゲレンデを15歩ほど歩き、少し照明を落としているロビーに入った。<br>
フロントで声を掛けると、フロント係の男の子が出てきて応対をしてくれた。<br>
<br>
彼の話によると、“オカミ”はご主人（副支配人）が出張から戻ってくるので、車で迎えに行っているとのことだった。<br>
<br>
チェックインをしていると、オカミのお母さんが事務所から出てきてくれたので、ご挨拶した。<br>
その後、フロントの男の子が部屋に案内してくれた。<br>
<br>
私がスキーシーズンに蔵王を訪れる時は、殆どいつも無理矢理予約を入れていただくことが多いので、『泊めていただけるだけで結構です』ということで、部屋はお任せしてある。<br>
<br>
今晩は普通の和室に泊まれるとのことだった。<br>
<br>
部屋に入ってみると、布団が敷かれ、宅急便で送った皆の荷物は既に運び込まれていた。<br>
座卓の上にはオニギリとお新香が置かれていて、障子の外の出窓付近にはフルーツまで用意されていた。<br>
<br>
こんなに夜遅くチェックインする我侭な私達のために、ここまでしていただけるとは本当に有り難い。<br>
<br>
お茶を飲んで一息付いていると、ドアをノックする音がした。<br>
出てみるとオカミだった。<br>
少し立ち話をし、「明日時間が有ったら飲もう」と約束して、彼女は戻っていった。<br>
<br>
結局、その晩からオカミのお嬢さんが熱を出してしまい、期間中オカミと飲むことは出来なかった。<br>
以前、オカミがまだ結婚していない頃などは、みんなで良く遅くまで飲んだものである。<br>
<br>
これは昔飲んでいる時に、オカミから聞いた話である。<br>
<br>
“ホテルＪ”の目の前は初心者ゲレンデになっていて、オカミが小さい頃は、今よりもずっと雪が多く、ホテルの玄関前を通っているリフトに乗っている人の板が、本当に頭上近くに感じられたらしい。<br>
<br>
スキーシーズンの下校時はゲレンデを歩いて登るのは大変なので、リフトに乗り初心者ゲレンデの上まで行き、そこでリフトを降り、徒歩で下りてくることになっていたらしい。<br>
<br>
ところが、ある日、彼女は“ホテルＪ”の玄関前でリフトを飛び降りることを覚えてしまい、それから毎日ショートカットするようになったらしい。<br>
<br>
ところが、リフト係のオジサンは毎日毎日オカミに向かって、「今日は飛び降りるんじゃねーぞ！」と諭し続けたそうである。<br>
<br>
しかし、そんな言葉を聞くようなオカミではない、その場は思いっきり愛想良く、「うんっ！」と返事はするが、オジサンの教え通り、必ずショートカットを決めていたらしい。<br>
<br>
その度に、リフト乗り場の方から、「Jの娘ーっ！」という怒鳴り声が聞こえてきたらしい。<br>
これが彼女の日課だった。<br>
<br>
<br>
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<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/00941.html">第１話から読んでみる</a><br/><br>
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</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/1184526.html">
<title>029　マスコット・ガール</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/1184526.html</link>
<description>029【マスコット・ガール】1996年2月25日
　　　　
2月10日から12日までの3連休、私は蔵王へスキーに出掛けた。

9日の午後6時半頃、私は当社のＹＫ氏と共に会社を出た。
ＹＫ氏は、姉妹ブログ“今日この頃　番外編”の【ASIAN TOUR '95】にも登場している。

タクシ...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2010-03-08T23:31:10+09:00</dc:date>
<dc:subject>車</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[029【マスコット・ガール】1996年2月25日<br>
　　　　<br>
2月10日から12日までの3連休、私は蔵王へスキーに出掛けた。<br>
<br>
9日の午後6時半頃、私は当社のＹＫ氏と共に会社を出た。<br>
ＹＫ氏は、姉妹ブログ“今日この頃　番外編”の<a href="http://kyou-konogoro-bangai.livedoor.biz/archives/698809.html" target="_blank">【ASIAN TOUR '95】</a>にも登場している。<br>
<br>
タクシーで東京駅まで行き、早速大丸デパートの地下に降りた。<br>
<br>
私達が今晩からお世話になる“ホテルＪ”の“オカミ”の大好物である“人形焼き”をお土産に購入した。<br>
近くに売っていた“洋梨のパイ”も美味しそうだったので一緒にお土産にした。<br>
<br>
蔵王に行く時は必ずと言って良いほど“人形焼き”をお土産にする。<br>
“オカミ”は、蔵王の“ホテルＪ”の娘である。<br>
名前が“岡○美○子”と言うので、昔から“オカミ”と呼ばれていたらしい。<br>
<br>
お土産購入の後、当然のごとく弁当とビールを物色した。<br>
ところが、美味しそうな弁当類はことごとく売り切れており、選択はかなり制限された。<br>
<br>
一通り買い終わった私達は改札を抜け、私の行き付けの店“サンディーヌ”前に向かった。<br>
<br>
そこには、今回一緒にスキーに行くＨＩ君とＴＷ嬢（女性）が待っていた。<br>
<br>
ＨＩ君は、私が以前勤めていたＤ証券という会社で同期だった友人である。<br>
数年前までは可愛い笑顔が売りで、“バック・トゥ・ザ・フューチャー”でお馴染みのマイケル・Ｊ・フォックスに似ていたが、今は太ってしまい、その面影も無い。<br>
<br>
ＴＷ嬢は、これまでもレポートに何度か登場しているので説明は省きたいが、簡単に言うと“ブーフーウーの一人で、私の歌い友達でもある”ということになる。<br>
<br>
彼らが弁当類を購入した後、私達4人は新幹線の改札を通り、19:24発の“つばさ197号”に乗り込んだ。<br>
<br>
現在、JR東日本が“山形新幹線つばさ”のなかなか良いCMをやっている。<br>
雪の降る中を“つばさ”が走り抜けていく様を、後方から望遠で撮っているものだったと思うが、スリップ・ストリームに雪が巻き込まれていき、映像とバックの吉田美奈子の曲とがとても良く合っている。<br>
<br>
吉田美奈子ファンの私としては、大変嬉しい。<br>
<br>
吉田　美奈子　BEAUTY<br>
<object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/3UvNI_nAKt4&hl=ja_JP&fs=1&"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/3UvNI_nAKt4&hl=ja_JP&fs=1&" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object><br>
<br>
昨年末に蔵王に行った時は、仕事納めの日の午後に蔵王に向かったため、特に福島を過ぎてから在来線を走る時の雪景色は綺麗だった。<br>
<br>
今回は夜の為、外の景色は見えなかったが、久々にＨＩ君と話をしながら向かう事ができたのでとても楽しかった。<br>
<br>
私達の乗った“つばさ197号”は、22:10に“かみのやま温泉”に到着した。<br>
終点の山形駅まで行ってしまうと、蔵王温泉に行くには遠回りになってしまう。<br>
ゆえに、私達は毎回一つ手前の“かみのやま温泉”で下車し、ここからタクシーで行くことにしている。<br>
<br>
駅前のタクシー乗り場は空いていて、直ぐに順番が回ってきた。<br>
私は蔵王温泉に行きたい旨を運チャンに告げた。<br>
『雪深い夜道を登っていくので嫌がるかな？』と思っていたが、彼は快諾してくれた。<br>
<br>
荷物をトランクに入れ、車は走り出した。<br>
運チャンは地元の人だが、以前東京で仕事をしていたらしく、人なつこく色々話し掛けてくる面白い人だった。<br>
<br>
駅から少し走ると、蔵王へ続く登り道となる。<br>
そこで、私達の前に駅を出たと思われるタクシーに追い付いた。<br>
トロい！<br>
<br>
私達の運チャンは前車の尻にくっつくが、抜こうとはしない。<br>
その時、彼がボソッと言った。<br>
「同じ会社の車なんだよねー」と。<br>
だから抜けないらしい。<br>
仁義が有るのだ。<br>
<br>
前の車には後部座席に女性が一人だけ乗っているように見える。<br>
私達の車より軽い筈なのに遅い。<br>
私が、「前の運チャンって、トロいの？」と尋ねると、「どうかなー？　わかんねーなー。」という返事が返ってきた。<br>
<br>
その後、私達は「前の運チャン、女の子と話に夢中なんじゃないの？」とか、「若い娘と少しでも長くお話ししたいから、ゆっくり走ってんじゃないの？」等と勝手に噂をしていた。<br>
<br>
しかし、時折急にスピードを上げることがある。<br>
その様な時は、「女の子との話が途切れたんじゃないの？」とか、「女の子に『運転手さん！ちゃんと走って下さい』って指摘されたんじゃないの？」と詮索していた。<br>
<br>
登っていくに従い路面に雪が多くなり、前の車が尻を振ることが多くなってきた。<br>
その点、私達の車は安定していた。<br>
何故かというと、たとえ痩せている？とは言え、後部座席に男性が3人、そして助手席にはＴＷ嬢という布陣である。<br>
<br>
女性の彼女が助手席に座っていることから推察していただけば、賢明な読者には私が何を言わんとしているか分かって頂けるであろう。<br>
これだけの重量がタイヤに掛かっていれば、スタッドレスタイヤと言えども雪の坂道を十分グリップするのである。<br>
<br>
私が、『重い方が雪道では安定する』という内容の話をしたら、運チャンは同意してくれた。<br>
<br>
運チャンは何気なく運転しているように見えるが、聞いてみると本当は『結構恐い』らしい。<br>
運チャン曰く「そのたんびに、『ウー』とか『ギャー』とか言ってたら、お客さんは安心して乗ってられんもんね。」とのことだった。<br>
<br>
そこで私達は、『前の車にＴＷ嬢を貸してあげよう！』という案を思いついた。<br>
それが発展して、『ＴＷ嬢をいつも乗せておけば、車は安定して運転手さんも安心』という話になった。<br>
<br>
運チャンは、そのまま同意してしまってはＴＷ嬢に悪いと思ったらしく、「じゃあ、うちの会社のマスコットになってもらうか！」と言い出した。<br>
ＴＷ嬢は、自分が冗談のネタにされているにもかかわらず、その“マスコット”という響きが嬉しかったようで、上機嫌である。<br>
<br>
話は更に続いた。<br>
「でもＴＷ嬢が車内にいたらその分、お客さんが乗れなくなっちゃうよ。」ということになり、解決方法として「じゃあ、屋根に乗ってるっていうのは？」という案が出された。<br>
<br>
しかし、これに対しＴＷ嬢本人から「それじゃ、寒いじゃないのよ！」という反対意見が出され却下された。<br>
<br>
次に、「じゃあ、トランクに入ってるっていうのは？」という案が出た。<br>
すかさず私は、「それじゃ、ウイリーしちゃって走れないよ」と忠言した。<br>
一瞬にしてＴＷ嬢の顔が曇った。<br>
<br>
≪ウィリー！≫<br>
<object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/8jTQMc0uidE&hl=ja_JP&fs=1&"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/8jTQMc0uidE&hl=ja_JP&fs=1&" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object><br>
<br>
このようにして、ＴＷ嬢はしゃべらなくても存在そのものが話題を提供してくれる人である。<br>
しかし、しゃべっても話題が提供できる希有の存在でもある。<br>
<br>
それは彼女自身が証明している。<br>
ＴＷ嬢からの今年の年賀状には、『今年の目標は正しい日本語のマスターです！』と書かれていた。<br>
しかし、未だに進歩は見られない。<br>
<br>
彼女の「お願い、書かないで」という懇願により、陽の目を見ていないネタは数多く存在する。<br>
乞う御期待！<br>
<br>
結局、運チャンは目指す“ホテルＪ”の玄関近くまで上がってくれて、私達は3日後の12時半の再会を運チャンと約し別れた。<br>
<br>
※ウイリー…2輪車等が前輪を上げ、後輪のみで走行する様子。<br>
<br>
<br>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/878061.html">
<title>028 お弁当</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/878061.html</link>
<description>【028 お弁当】1996年2月1日
　　　　　　　　　Written by ＨＴ（【レバ１】【レバ２】に登場の“Ｔ君”）

会社のＮＡさん（【レバ１】【レバ２】ご参照）にお願いして作ってもらっている昼飯の弁当が、今日から550円になった。

50円の値上がりである。
お願いして...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-05-28T23:39:19+09:00</dc:date>
<dc:subject>グルメ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【028 お弁当】1996年2月1日<br>
　　　　　　　　　Written by ＨＴ（【<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/651238.html" target="_blank">レバ１</a>】【<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/654095.html" target="_blank">レバ２</a>】に登場の“Ｔ君”）<br>
<br>
会社のＮＡさん（【<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/651238.html" target="_blank">レバ１</a>】【<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/654095.html" target="_blank">レバ２</a>】ご参照）にお願いして作ってもらっている昼飯の弁当が、今日から550円になった。<br>
<br>
50円の値上がりである。<br>
お願いして作ってもらっている立場の私としては、文句が言えない。<br>
<br>
今朝受け取った半透明の弁当箱は、中身が透けて見えた。<br>
気のせいか、普段より豪勢な感じがした。<br>
<br>
『お世辞の一つも、かましとくか！』と思い、「今日はいつもより豪華だなーっ！」と大袈裟に感動してみせたが、ＮＡさんの笑顔はちょっと引きつっていた。<br>
具合でも悪いのだろうか？<br>
<br>
さて、やっと待ちに待った昼飯の時間になった。<br>
私はいつものように弁当箱を電子レンジの中にぶち込み、タイマーをかけてワクワクしながら待っていた。<br>
<br>
1分ほど経過した時の事だった。<br>
部屋中に“バコンッ”という大音響が鳴り響いた。<br>
<br>
私は驚いて立ち上がったが、出所はどうやら電子レンジのようだった。<br>
開けて見ようかと思ったが、少し恐かったので“チーン”と言うまで待ってみた。<br>
<br>
私は恐る恐る電子レンジのドアを開けてみた。<br>
特に変化は見られなかった。<br>
<br>
そっと右手を伸ばし、人差し指で弁当箱を突っついてみたが大丈夫だった。<br>
両手でそっと弁当箱を取り出し、テーブルの上に置いた。<br>
<br>
緊張しながら蓋を開けてみた。<br>
湯気と共に旨そうな香りが辺りに広がった。<br>
中身も特に異常は認められなかった。<br>
<br>
私は我慢しきれず、箸を取り食い始めた。<br>
なかなか旨い。<br>
<br>
ツナサラダが入っていた。<br>
『ツナサラダは、温めない方が良かったかな？』と思いながら、箸でつかもうとした。<br>
<br>
“カチッ”という、硬い手応えが有った。<br>
『さっきの爆発で固くなっちゃったのかな？』と思いながら、箸でつかみ上げた。<br>
<br>
次の瞬間、私は口の中の物を全て吹き出してしまった。<br>
<br>
私が箸でつかみ上げた物は、私が数日前、ＮＡさんのバッグの中に忍ばせた人体模型の<a href="http://www.humanbody.jp/human/item/sms7.html" target="_blank">オッパイ</a>だった。<br>
<br>
今日は彼女に見事にしてやられた。<br>
<br>
爆発の原因は、どうやらこの<a href="http://www.humanbody.jp/human/item/sms7.html" target="_blank">オッパイ</a>だったようだが、外観は無傷だった。<br>
商売道具なので、念の為、“舐めるように”チェックしておいた。<br>
<br>
Arranged by HANK<br>
<br>
<br>
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<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/00941.html">第１話から読んでみる</a><br/><br>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/855073.html">
<title>027 マニア</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/855073.html</link>
<description>【027 マニア】1996年2月5日

1月6日土曜日。

私は15:08新宿駅発、高尾山口行きの京王線に飛び乗った。
その電車は急行だったので、私の実家のある八王子の北野という駅にも停車する。

新宿駅で発車時間が迫っていたので、私は後方階段近くの車両に飛び込んだ。

...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-05-09T23:10:12+09:00</dc:date>
<dc:subject>ロック</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【027 マニア】1996年2月5日<br>
<br>
1月6日土曜日。<br>
<br>
私は15:08新宿駅発、高尾山口行きの京王線に飛び乗った。<br>
その電車は急行だったので、私の実家のある八王子の北野という駅にも停車する。<br>
<br>
新宿駅で発車時間が迫っていたので、私は後方階段近くの車両に飛び込んだ。<br>
<br>
しかし、その瞬間に私は車内に立ち込めるタクアンの臭いを嗅ぎつけた。<br>
タクアンは好きだが、その臭いは特にこの様な暖かい密室では、殆どウ○コの香りに限りなく近付いてしまう。<br>
<br>
私はその臭いのしない位置まで車内を後方に向かって移動した。<br>
『そろそろイイナ』と思った所で立ち止まりバッグを網棚に上げ、中から文庫本を１冊引っぱり出した。<br>
<br>
急いで飛び乗ったにもかかわらず、発車まで少し時間が有ったようで、電車は直ぐには発車しなかった。<br>
<br>
立って吊革に掴まりながら私は本を読み始めたが、車内があまりに暑いのでジャンパーを脱ぎ、それを網棚の上に放り上げた。<br>
<br>
そうしているうちに電車は走り始めた。<br>
私の目の前には中学生か高校生らしい娘と母親の二人が並んで座っていた。<br>
<br>
私は直ぐに、二人の様子が怪しいことに気が付いた。<br>
娘が母親越しに隣の乗客を見ながらコソコソ話をしている。<br>
<br>
私も、その視線の方向に目を向けた。<br>
そこには女性が座っていた。<br>
<br>
彼女の手にはシングルＣＤの様な物が握られていた。<br>
眼鏡をずり上げ良く見てみると、あのＳＭＡＰの“しようよ”である。<br>
<br>
元学生ミュージシャンの私達仲間内では、最近ＳＭＡＰの存在が再評価されている。<br>
正確に言うと、ＳＭＡＰそのものが評価されているのではないが。<br>
<br>
と言うのも、昨年前半？に流行った“たぶんオーライ”の曲中のドラムソロが凄いのである。<br>
とてもアイドルグループの曲に相応しくないドラムソロなのである。<br>
<br>
私は最初にこれを聴いた時に興奮し、恥ずかしさを省みずシングルＣＤを衝動買いしてしまった。<br>
しかし、ドラマーまでは判明しなかった。<br>
<br>
確かバンド仲間で飲んでいる時に、私がそのドラムソロの話をしたら、「あれはオマー・ハキムかもしれない。」とか、「いや、デニス・チェンバースに違いない。」など議論が白熱した。<br>
<br>
Omar Hakim<br>
<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/eLVG4Q8_Rqs&hl=ja&fs=1&rel=0"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/eLVG4Q8_Rqs&hl=ja&fs=1&rel=0" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="425" height="344"></embed></object><br>
<br>
Denis Chambers<br>
<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/mHE5zmJNL1I&hl=ja&fs=1&rel=0"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/mHE5zmJNL1I&hl=ja&fs=1&rel=0" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="425" height="344"></embed></object><br>
<br>
また、あのブレッカー・ブラザースがＳＭＡＰと一緒に“笑っていいとも”に出演していたなどという話も耳にした。<br>
<br>
Brecker Brothers<br>
<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/UIGsSLCoIhM&hl=ja&fs=1&rel=0"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/UIGsSLCoIhM&hl=ja&fs=1&rel=0" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="425" height="344"></embed></object><br>
<br>
ある雑誌で見たＳＭＡＰのニュー・アルバム評では、「歌の軽さと、バックの演奏の素晴らしさは好対照。」といった皮肉たっぷりの解説があった。<br>
<br>
そして、京王線の彼女が手にしている“しようよ”も、なかなか良い曲である。<br>
<br>
最初は長髪に隠れていて顔が良く見えなかったが、良く見てみると40歳は越えているように見えた。<br>
さらに、そのボサボサの長髪には白髪も混じっていた。<br>
<br>
要するに、私の前に座っている娘は、「このオバサン、なんでＳＭＡＰのシングルＣＤなんか持ってるんだろう？」と、母に言っていたのである。<br>
<br>
確かに不思議である。<br>
31歳の私が持っているなら納得できる？が、どう見ても40過ぎのオバサンが持っているのは怪しい、と思う。<br>
<br>
彼女のファッションもチェックしてみた。<br>
両耳にはヘッドホンステレオのイヤホン、黒の皮ジャンの下には赤のトレーナー、ズボンは紺のコーデュロイで決めていた。<br>
<br>
そして、バッグはタスキ掛け、足元にはデパートの紙袋二ヶという具合である。<br>
<br>
その間、彼女はＣＤを透明のビニール袋から取り出し、舐め回すように見ている。<br>
多分、『早く聴きたいのに、ワクワク。ディスクマンなら今直ぐ聴けるのに、ガッカリ』といった心境だろう。<br>
<br>
暫く私は本に熱中してしまい、ハッと気付いて彼女を見てみると、今度はビデオを手にしていた。<br>
ビデオの外箱には“ロック50年の集大成”と書かれていた。<br>
再び驚きだった。<br>
<br>
しかし、これではっきりした。<br>
やはり彼女はかなりのマニアで、バックのミュージシャンの演奏が聴きたくて“しようよ”を購入したものと、私は勝手に判断した。<br>
<br>
「でも、それならアルバムを買った方がいいよっ！」とは、隠れＳＭＡＰファン？の私としては言えなかった。<br>
<br>
彼女はビデオのライナーノーツをじっくり読んでいた。<br>
電車は明大前に到着し空席ができたが、私はその場所を離れるのが惜しく、そのまま立って観察を続けた。<br>
<br>
もう読書など、上の空である。<br>
<br>
明大前を出ると、彼女は紙袋から別のビデオを取り出した。<br>
同じシリーズ物の様である。<br>
かなりのマニアである。<br>
<br>
きっと彼女と音楽について語ったら相当盛り上がるであろうことは、容易に想像できた。<br>
<br>
シャイな私は、ついに声を掛ける事ができず、彼女はつつじヶ丘で下車してしまった。<br>
<br>
彼女がほんの少し若く、ほんの少しイイ女だったら声を掛けていたかもしれない。<br>
ホントか？<br>
<br>
<br>
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<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/00941.html">第１話から読んでみる</a><br/><br>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/797629.html">
<title>026 タイムスリップ</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/797629.html</link>
<description>【026 タイムスリップ】1996年2月2日

1996年、当社の仕事始めは1月5日金曜日だった。

夕方、初詣ということで10人ほどで浅草寺に繰り出した。

雷門を抜け浅草寺に続く仲見世通りは面白い物が多く、いつものようにキョロキョロ歩いていると置いて行かれてしまうので...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-03-27T23:02:13+09:00</dc:date>
<dc:subject>グルメ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【026 タイムスリップ】1996年2月2日<br>
<br>
1996年、当社の仕事始めは1月5日金曜日だった。<br>
<br>
夕方、初詣ということで10人ほどで浅草寺に繰り出した。<br>
<br>
雷門を抜け浅草寺に続く仲見世通りは面白い物が多く、いつものようにキョロキョロ歩いていると置いて行かれてしまうので、その度に走って皆に追い付いた。<br>
<br>
皆でお参りした後、私達は花やしき前を通って“<a href="http://www.asakusa-ichimon.com/" target="_blank">一文</a>”という昔風の居酒屋に入った。<br>
すごい久しぶりに行ったが、相変わらず不思議な雰囲気の店だった。<br>
<br>
店では“一文”とか“十文”と書かれた木札が通貨となる為、まず現金をその木札に両替する。<br>
<br>
店内には微かに新内の音が流れ、下町で粋な遊びをしているような気持ちにさせてくれる。<br>
<br>
更に時折、重低音の鐘の音が聴こえたりする。<br>
同席していたある人は、本当に近くで鐘が突かれているものと思っていたらしい。<br>
<br>
また、料理の出し方、盛り付け、器なども工夫されていて面白い。<br>
<br>
私達がほぼ出来上がった頃、冬休みで秋田に行っていたご長男を東京駅まで迎えに行かれていたＫＳ部長が親子二人で合流した。<br>
<br>
早速、駆け付け三杯召し上がったところで、私達は一文を後にし、二軒目を探した。<br>
<br>
結局、私達は少し歩いた所にあった“鮒忠”になだれ込んだ。<br>
ＫＳ部長親子には鍋を中心に食べていただき、他の私達はただひたすら飲んだ。<br>
<br>
ＫＳ部長親子の腹が満たされた頃、私達は相当良い気分になっていた。<br>
<br>
暫くして宴がお開きとなり、店を出た。<br>
皆各々駅へ向かって歩き始めた。<br>
<br>
私達はその界隈で凄い店を発見した。<br>
<br>
私は少し酔った頭で、相変わらずキョロキョロしながら歩いていた。<br>
歩道沿いの店を眺めながら歩いている時だった。<br>
<br>
その店は素通しのガラス張りで店内が覗けた。<br>
カウンターだけの店のようだった。<br>
<br>
しかし、入口が無いのである。<br>
客と思しきオバサンが座っているカウンター側には、入り口が無い。<br>
<br>
『変だな？』と思いながら５歩ほど通り過ぎた所で、どうしても確かめたくなり、私は「今の店、入口が無いっ！」と叫んで、小走りに戻ってみた。<br>
<br>
近くを歩いていたＴＴさんも一緒に来た。<br>
二人で店の中を覗いてみた。<br>
<br>
入口はあるが、厨房と呼べるかどうか分からないような、とにかくカウンターの内側に通じる入口しか見当たらない。<br>
おかしい！<br>
<br>
もう少し観察を続けてみた。<br>
ところが違ったのである。<br>
<br>
私達が見ていたのは客用の入口だったのだ。<br>
客は立って飲んでいるのだが、逆サイドに座っていたのは店のオバサンだったのである。<br>
<br>
客は立ち飲み、ママはカウンター内で座って飲み、更に何かつまんでいるようだった。<br>
<br>
これが下町の常識というものなのか！<br>
私達二人は酔いも手伝って大笑いした。<br>
<br>
その店は確か、“味処　永九”という店だったと思う。<br>
店のキャッチも洒落ていた。<br>
「酎ハイの旨い店」とのことだった。<br>
<br>
他にも洒落た店があった。<br>
昔ながらの婦人洋品店といった風情の店だった。<br>
<br>
外に向けてディスプレイしてある服の一着一着に値段と併記して、「美しい色使い」とか「しゃれたデザイン」とか一言ずつコメントが書き添えられているのである。<br>
<br>
私が見ると「美しい色使い」や「しゃれたデザイン」には全く感じられないが、プロの目には、そのように映るらしい。<br>
<br>
やはりこのようなポップが、下町婦人達の購買意欲を掻き立てるのだろうか？<br>
<br>
とにかく、カメラ片手に是非もう一度あの辺りを散策してみたい。<br>
<br>
<br>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/786104.html">
<title>025 綺麗好き</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/786104.html</link>
<description>【025 綺麗好き】1996年1月21日

12月下旬のある日、私は来年夏にオープンを控えているゴルフ場の開業準備に関する打合せのため、那須に行くことになっていた。

忘年会続きのボロボロの体を、朝5時半過ぎにベッドからひっぺがし、代々木駅から中央線各駅停車に乗り東京...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-03-20T22:00:38+09:00</dc:date>
<dc:subject>オヤジ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【025 綺麗好き】1996年1月21日<br>
<br>
12月下旬のある日、私は来年夏にオープンを控えているゴルフ場の開業準備に関する打合せのため、那須に行くことになっていた。<br>
<br>
忘年会続きのボロボロの体を、朝5時半過ぎにベッドからひっぺがし、代々木駅から中央線各駅停車に乗り東京駅に向かった。<br>
<br>
那須出張の時は、7:14東京発、8:35那須塩原着の“あおば203号”。<br>
また、仙台出張には8:00東京発、9:44仙台着の“やまびこ1号”を利用することが多い。<br>
<br>
いずれの場合も早めに家を出るので、朝飯を東京駅で食うことが殆どである。<br>
<br>
行きつけは、駅構内にある“サンディーヌ”というハンバーガー・ショップである。<br>
<br>
大変失礼だが、あまり旨くはない。<br>
しかし、他の店に比べると入り易いので、いつも入ってしまう。<br>
<br>
贔屓のメニューも決まっていて、それは“テリヤキバーガーセット”と呼ばれている代物である。<br>
テリヤキバーガー、フライドポテト（S）、ドリンクという構成で、490円という価格である。<br>
<br>
消去法というとても消極的な選択方法で、いつもこれを購入してしまう。<br>
せめてもの抵抗として、フライドポテト用にトマトケチャップは別に貰うことにしている。<br>
<br>
それらをボーッとしながら食べ終えて、残ったコーヒーを持ち、キヨスクで新聞を買い求め、新幹線の改札を抜け、トイレに寄って、車中の人となるのが、大方のパターンである。<br>
<br>
この日、いつものように新幹線の改札を抜け、トイレに立ち寄った。<br>
用を足し洗面台の所に来た時、ボストンバッグを携えグレーのコートを着たオヤジがトイレに入ってきた。<br>
<br>
私が手を洗っていると、オヤジは傍らに置いたボストンバッグの中から、「ヨッシャッ！」という掛け声と共にビニール袋を取り出し、洗面台の上に置いた。<br>
<br>
その袋は、よく食品を保存する時などに用いる「カサカサ」音のする薄っぺらなビニール袋だった。<br>
<br>
置いた時の「カラン」という音から、中身はプラスティックのように思われた。<br>
外観から分かるのは、オレンジやグリーンといった色鮮やかな物が入っているということだけである。<br>
<br>
手を洗い終えた私は、『この後、何が起こるのか見届けなければならないっ！』という使命感から、その場を動けずにいた。<br>
<br>
オヤジは袋の中からオレンジ色のコップと歯ブラシ、歯磨き粉を取り出し並べた。<br>
歯ブラシを水に濡らし一振りして、チューブから歯磨き粉を捻り出し、再び「ヨッシャッ！」という掛け声と共に猛スピードでブラッシングを開始した。<br>
<br>
時刻は、ちょうど7時頃だった。<br>
寝坊して慌てて家または宿を出てきたため、歯を磨く時間が無かったのか？<br>
<br>
それにしてもマイコップを持ち歩いているとは、並の歯磨きマニアではないとお見受けした。<br>
<br>
<br>
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<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/00941.html">第１話から読んでみる</a><br/><br>
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</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/755812.html">
<title>024 オッチャン２</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/755812.html</link>
<description>【024 オッチャン２】1995年12月22日

以前にも書いた通り、我が社にはＮさんというオッチャンがいる。

彼は高知をベースとするある企業グループの１社、Ｉ産業から出向で来ている。

オッチャンはゴルフ場の肥料、農薬、資材等を専門に担当している。
彼のＩ産業通...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-03-01T16:38:57+09:00</dc:date>
<dc:subject>面白い人</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【024 オッチャン２】1995年12月22日<br>
<br>
以前にも書いた通り、我が社にはＮさんというオッチャンがいる。<br>
<br>
彼は高知をベースとするある企業グループの１社、Ｉ産業から出向で来ている。<br>
<br>
オッチャンはゴルフ場の肥料、農薬、資材等を専門に担当している。<br>
彼のＩ産業通しの売上等を管理しているのはＩ産業高知本社のＴさんというオバチャンである。<br>
<br>
高知のＴさんから掛かってくる電話は面白い。<br>
文の先頭にアクセントが来て、そこが一番高い音程になり、文の終わりに向けて下がるばかりである。<br>
<br>
一昨日の事である。<br>
オッチャンがファックスを送信した。<br>
ファックスは、私の席の近くに置かれている。<br>
<br>
彼が席に戻り始めたとき、ファックスが相手先のコールを始めた。<br>
すると、電話の向こうで「Ｉ産業でございますっ！」という、あの独特のイントネーションのＴさんが電話に出てしまった。<br>
<br>
またもやオッチャンの“間違いファックス”である。<br>
<br>
私はおかしさを耐えながら、「オッチャン！　また、電話にファックスしてるよっ！」と、教えてあげた。<br>
<br>
お客さんの番号を間違えるならまだしも、自分の会社まで間違えるとは、さすがオッチャンである。<br>
<br>
オッチャンはファックスのところに戻ってきて、送り直している様子だった。<br>
<br>
暫くして、またファックスがコールを始めた。<br>
つながったような音がした。<br>
<br>
ところが、またもや「Ｉ産業でございますっ！」というＴさんの声がしている。<br>
<br>
私はオッチャンに、「前の取り消したの？」と尋ねた。<br>
オッチャンは「うん。取り消したんですわ。」と言っていた。<br>
<br>
近くにいた先輩は、顔の前で手を左右に振り、『取り消してないよ。きっと！』というサインを私に送っている。<br>
<br>
しかし、オッチャンの言う通り、最初のは取り消したのであれば、再送信したものも電話に送っていたことになる。<br>
<br>
オッチャン、恐るべし！<br>
<br>
<br>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/733223.html">
<title>023 Charles Berkeley ?</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/733223.html</link>
<description>【023 Charles Berkeley ?】1995年12月22日

12月中旬の金曜日。

私は来るべき忘年会ラッシュに備え、カラオケ仲間としても親交の深いＴＷさんと、池袋で少々歌い込みを行った。

普段、歌に熱中すると終電のことなど眼中にないのだが、世間は既に忘年会シーズン入り...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-02-16T22:46:52+09:00</dc:date>
<dc:subject>NBA</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【023 Charles Berkeley ?】1995年12月22日<br>
<br>
12月中旬の金曜日。<br>
<br>
私は来るべき忘年会ラッシュに備え、カラオケ仲間としても親交の深いＴＷさんと、池袋で少々歌い込みを行った。<br>
<br>
普段、歌に熱中すると終電のことなど眼中にないのだが、世間は既に忘年会シーズン入りをしており、帰りのタクシー待ちは長蛇の列ができることが予想されたので、私達は終電に乗って帰れるような時間設定のもとで歌に励んだ。<br>
<br>
12時頃、後ろ髪を引かれる思いでカラオケボックスを後にした私達は、池袋駅に向かった。<br>
<br>
終電前にもかかわらず、タクシー乗り場には既に列ができ始めていた。<br>
それを横目に私達は、改札のある地下通路に降りていった。<br>
<br>
JRの改札に近付いた時、私達の右斜め前方15mの所で、真っ赤な縦長の直方体が、フワッと浮かび上がるのが目に飛び込んできた。<br>
<br>
ドキッとした私は、一瞬立ち止まり、その物体が何かを見極めようとした。<br>
<br>
それは高さ1ｍはあると思われる冷蔵庫だった。<br>
<br>
ドアには幾つかのステッカーが貼られていて、その後方にはそれを抱え上げていると思われる人間がいた。<br>
<br>
その真っ赤な冷蔵庫が、左右にスイングしながらこちらに近付いてくるにしたがって、持ち主がだんだん見えてきた。<br>
<br>
アラブ系と思われる逞しい男が、その冷蔵庫の持ち主だった。<br>
<br>
彼はそのまま西口の方へ、人混みの中に消えていった。<br>
<br>
しかし、もうすぐ終電の時間である。<br>
彼は何処まであれを運ぶのだろう？<br>
<br>
タクシーにとても乗るような大きさではないし、逞しい彼でも運べる距離は限られているであろう。<br>
<br>
私達は彼の健闘を祈った。<br>
<br>
※<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC" target="_blank">Charles Berkeley</a><br>
→『横幅のある体型と並外れた跳躍力から「空飛ぶ冷蔵庫」の異名を取った。』<br>
<br>
<br>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/718240.html">
<title>022 オヤジ ２</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/718240.html</link>
<description>【022 オヤジ ２】1995年12月14日

同じ日、私と会社のＹＫ氏は美女？３人組（彼女らは一部で“ブーフーウー”と呼ばれていることを知っている、とても心の広い人達だ）と伊東の温泉に行くことになっていた。

当初の目論見では、午前中の“アクティー”という電車で東京...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-02-08T21:58:58+09:00</dc:date>
<dc:subject>オヤジ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【022 オヤジ ２】1995年12月14日<br>
<br>
<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/698638.html" target="_blank">同じ日</a>、私と会社のＹＫ氏は美女？３人組（彼女らは一部で“ブーフーウー”と呼ばれていることを知っている、とても心の広い人達だ）と伊東の温泉に行くことになっていた。<br>
<br>
当初の目論見では、午前中の“アクティー”という電車で東京を発ち、午後の早い時間には温泉に浸かっている筈だったが、ＹＫ氏は原稿が大忙し、私は午前中に筑波に行かなければならなくなってしまった。<br>
<br>
結局、私が会社に戻ったのは午後３時頃。<br>
ＹＫ氏は、まだワープロに向かって奮闘中だった。<br>
<br>
私は時刻表を広げ、接続の良い列車を探した。<br>
午後４時過ぎに、伊東まで乗り換え無しで行ける列車が有った。<br>
<br>
宿に電話してみると、憎らしいことに“心の広い美女？３人組”は既にチェックインして寛いでいやがった。<br>
チクショー！<br>
<br>
夕飯の時間を７時半してもらうように伝え、電話を切った。<br>
<br>
ＹＫ氏を急かし、なんとか午後４時前に東京駅に辿り着くことができた。<br>
東海道線のホームに上がった時、私達が乗ることになる折り返しの列車から、乗客が降りてきているところだった。<br>
<br>
清掃の後、私達二人はグリーン車に乗り込んだ。<br>
普通列車なのにグリーン車が２両有り、私達が持っていたクーポン券でグリーン車に乗車する事ができた。<br>
<br>
早速ビールとツマミを買い込み飲み始めていると、列車は動き出した。<br>
<br>
川崎辺りまでは二人でくだらない話をしていたが、どちらからともなく眠りに落ちてしまった。<br>
<br>
ふと目が覚めたのは、確か“こうづ”という駅に停車した時だった。<br>
<br>
ＹＫ氏も目を覚ましていて、私がトイレに行こうとすると、先に行かれてしまった。<br>
仕方が無く、私はＹＫ氏の帰りを待ってから、席を立った。<br>
<br>
トイレの前には一人の中年オヤジが佇んでいた。<br>
<br>
でも、変に落ち着きが無い。<br>
順番を待っているのか定かではなかったので、「待ってるんですか？」と尋ねた。<br>
これがいけなかった。<br>
<br>
男は、「うーん、そーなんだよねー。冷えちゃってさー」と、内股で腰を引き気味に私に語り始めた。<br>
<br>
実際、車内の暖房の効きが悪かったので、私も、「車内、寒いっすよねー」と応えると、男は続けて、「横浜で、してきたんだけど、『したいっ！』と思うと、我慢できなくなっちゃうんだよねー。」と、告白を始めた。<br>
<br>
私は、『やばいっ！』と思いながらも、「そーなんですかー」と、いい加減な返事をしていた。<br>
すると、個室内で物音がして、先客がそろそろ出てきそうな気配である。<br>
<br>
男の注意は個室に移った。<br>
直ぐにドアが開き、待ちきれない様子で、入れ替わりにその男は個室に飛び込んだ。<br>
しかし、相変わらず腰は引けていた。<br>
<br>
暫くして男が個室から姿を現したが、心なしか浮かない顔である。<br>
『おかしいな？』と思いながら、私は個室に入り用を足した。<br>
<br>
通路をはさんで、個室の反対側には洗面所があるが、私が個室から出てくると、例の男はまだ洗面所にいて、タバコを吸っていた。<br>
<br>
『迷惑な奴だな』と思いながら、「すみません」と言って、片足を踏み入れ、身体を伸ばし手を洗った。<br>
<br>
男は、またしゃべり始めた。<br>
<br>
「出きらないみたいなんだよ。膀胱炎になっちゃったかな？」と、再び告白されてしまった。<br>
残念ながら、私は医者ではないので分からない。<br>
<br>
「お大事に」と声を掛け、私はサッサと逃げた。<br>
<br>
一日の内に二度も変なオヤジにつかまってしまった。<br>
私は変なオヤジを引き付ける力を持っているのだろうか？<br>
<br>
若い女性を引き付けるのだったら大歓迎だが、オヤジは遠慮したい。<br>
果たして、来年は良い年になるのだろうか？<br>
<br>
<br>
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<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/">最新記事を読む</a>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/698638.html">
<title>021 オヤジ １</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/698638.html</link>
<description>今号から“爆笑　今日この頃”改め、謙虚に“今日この頃”と致しました。
引き続き、ご愛読のほど宜しくお願い申し上げます。


【021 オヤジ １】1995年12月14日

12月9日土曜日の午前中、私は当社Ｈ本取締役と筑波のお客様の所に行くことになっていた。

9時前から...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-01-29T22:00:01+09:00</dc:date>
<dc:subject>オヤジ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[今号から“爆笑　今日この頃”改め、謙虚に“今日この頃”と致しました。<br>
引き続き、ご愛読のほど宜しくお願い申し上げます。<br>
<br>
<br>
【021 オヤジ １】1995年12月14日<br>
<br>
12月9日土曜日の午前中、私は当社Ｈ本取締役と筑波のお客様の所に行くことになっていた。<br>
<br>
9時前から会社で待っていると、Ｈ本さんから電話が入り、今築地駅を降りてこちらに向かうとのことだった。<br>
私はビルの下に降りて待っていた。<br>
<br>
間もなくＨ本さんが現れ、二人で駐車場へと向かった。<br>
<br>
当社が借りている駐車場は地下の機械式のものである。<br>
どのような代物かというと、タワー式のパーキングと同じ様なゲートに車を入れると、車を乗せたプレートが地下に垂直に降りていき、地階の空いているスペースに、プレートが水平方向にスライドして入るというシステムである。<br>
<br>
自分の住所を持って、決まった場所に格納されるわけではなく、ギッチリ詰め込んだ状態になっていると思われる。<br>
ゆえに車を出すときは、コンピュータがパズルを解くように、車のプレートをあっちにやったり、こっちにやったりして、ようやく車が奈落の底から上がってくる。<br>
<br>
満車に近い状態で、最悪の位置にプレートがある場合は、車を呼び出すのに10分以上要することもあるらしい。<br>
<br>
駐車場の出入口は、一方通行の道路に面しているビルの一階にあり、ターンテーブルはその道路から少し奥まった所にある。<br>
<br>
私達がそこへ辿り着き、道路からターンテーブルの方へ足を踏み入れると、駐車場の操作盤が開いていて、その奥の方に誰か人らしきものがいるのが見えた。<br>
<br>
間髪を入れず、その人間はしゃべり始めた。<br>
<br>
「いやーっ。一足遅かったね。今、俺が出してるところなんだよ。ごめんねー」と、来た。<br>
私達は呆気に取られて、すぐに反応することができなかった。<br>
<br>
この様な場所では、当然早い者勝ちという極めてシンプルな掟があるので、こんな形で謝られたこともなかったし、謝られるとも思っていなかった。<br>
<br>
すかさず、気を取り直して「とんでもないです」とだけ答えた。<br>
<br>
しかし、男はその後もしゃべり続けた。<br>
「いやーっ。俺が悪いんだよねー。こないだ、アメリカ行って、風邪ひいて帰ってきたもんだから、みーんな風邪ひいちゃってさ。やっぱ、俺が悪いんだよねー」と、いきなり話題はアメリカである。<br>
<br>
年の頃は60過ぎといったところか。<br>
口にしているマスクを左手で持ち、引っ張った状態でしゃべりまくる。<br>
<br>
瞬間、敵の攻撃が少しだけ緩んだところで、私は缶コーヒーを購入するため、道路へと出た。<br>
私がどれにしようか迷っていると、集中砲火の中に取り残されたＨ本さんが、意味もなく私の方にやってきた。<br>
どうやら耐えられずに退散してきたようだ。<br>
<br>
コーヒーを買い求めた私は、再び操作盤の前に戻り、『あのオヤジの車が出てくるまで、あとどのくらい掛かるのか？』をなにげに確認した。<br>
<br>
無情にも、残り時間のデジタル表示は4分強を示していた。<br>
ホントに使えないパーキングである！<br>
<br>
獲物を見つけたオヤジは再びしゃべり始めた。<br>
「アメリカは暖かかったんだけどさー、向こうはこーんな（※マスクを持っていない右手を大きく振り回して）でっかいトラックをさ、Ｔシャツ着たこーんな（※繰り返し）でかい男が運転してるじゃない。かと思うとさ、すっげー可愛い女の子も運転してたりするんだよね。ほらほら、日本もさ最近ダンプ運転してる女の子多いじゃない……」<br>
<br>
このオヤジはどのような思考回路をしているのだろうか。<br>
初対面の人間にこんな事を話して何になるというのだろう。<br>
その上、話に脈絡がない。<br>
<br>
私は缶コーヒーを呷りながら、『オヤジの左手のグリップが緩くなって、マスクがパチンと顔に当たれば面白いのに』等と思いつつ、目線は合わせずに時々頷く程度にしていた。<br>
<br>
Ｈ本さんときたら、もう聞いちゃいない。<br>
それどころか、ぶつぶつ悪態をついている。<br>
<br>
そのうちにオヤジの話は最初の話題に戻り、「聖路加（病院）行っても、休みだから他の所行かなきゃ」と、自己完結した。<br>
<br>
私はパーキング内部が見える窓を覗き込んだ。<br>
オヤジのものと思われる車が、丁度上がってくるところだった。<br>
私はほっと安堵を覚え、オヤジ向かって、「来ましたよ、車」と伝えてあげた。<br>
<br>
オヤジは残念そうにマスクを元の位置に戻した。<br>
ゲートが開き、オヤジはパーキング内部に入っていった。<br>
Ｈ本さんと私は顔を見合わせ、お互い首を傾げた。<br>
<br>
オヤジの車がバックで出てきた。また車外へ出るとマスク持ち上げてしゃべり始めそうだったので、車が停止した瞬間にターンテーブルの旋回ボタンを押してあげた。<br>
<br>
それと同時に、彼の操作盤用のキィを抜き運転席側に回って渡してさし上げた。<br>
希に見る好青年ぶりである。<br>
<br>
彼が走り去った後の私達二人の共通した感想は、『風邪より頭を診てもらえっ！』だった。<br>
<br>
<br>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/654095.html">
<title>020 レバ ２</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/654095.html</link>
<description>【020 レバ ２】1995年12月3日

私は、ゴルフ関係の仕事をしていながらゴルフが上手くない。
ゴルフ場に行く機会は多いが、プレイの回数は極端に少ない。

『よしっ。この冬は上手くなろーっ！』と、レッスンに通い始めた。

レバ事件の翌日は2度目のレッスンだった。...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-01-10T10:40:54+09:00</dc:date>
<dc:subject>ゴルフ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【020 レバ ２】1995年12月3日<br>
<br>
私は、ゴルフ関係の仕事をしていながらゴルフが上手くない。<br>
ゴルフ場に行く機会は多いが、プレイの回数は極端に少ない。<br>
<br>
『よしっ。この冬は上手くなろーっ！』と、レッスンに通い始めた。<br>
<br>
レバ事件の翌日は2度目のレッスンだった。<br>
マンションのオーナーＯさんの事務所のＧさんと、お向かいのＮＡさんと私の3人で通っている。<br>
<br>
本来19:15のクラスだが、この日は仕事が片づかず、20:30のクラスに出ることにした。<br>
私がレッスンを終了すると、ＮＡさんがパットの練習をしながら待っていてくれた。<br>
<br>
とても寒かったので、自由が丘駅近くでラーメン餃子を食べて代々木に帰った。<br>
<br>
マンションまで帰り着き、「じゃあ、おやすみ」と部屋に入った直後、ＮＡさんがまた興奮して呼びに来た。<br>
<br>
ＮＡさんの部屋に行ってみると、彼女はまた留守電の再生を始めた。<br>
<br>
今度は少しかすれた低めの声で、男が「<a href="http://humanbody.jp/human/item/k25.html" target="_blank">肝臓</a>を返して。私の<a href="http://humanbody.jp/human/item/k25.html" target="_blank">肝臓</a>を、か・え・し・て…」と言っていた。<br>
<br>
腹を抱えて笑ってしまった。<br>
<br>
<br>
※意味不明の方は、前話<a href="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/651238.html">【レバ １】</a>を御覧下さい。<br>
<br>
<br>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/651238.html">
<title>019 レバ １</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/651238.html</link>
<description>【019 レバ １】1995年12月3日

私の部屋のお向かいさんは、ＮＡさんという女性である。

私はこのマンションのオーナーＯさんのご厚意で入居しているのが、ＮＡさんはＯさん通い付けの健康法のインストラクターであり、施術もする。

私も二度ほどこれを受けたことが...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-01-08T22:05:16+09:00</dc:date>
<dc:subject>グルメ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【019 レバ １】1995年12月3日<br>
<br>
私の部屋のお向かいさんは、ＮＡさんという女性である。<br>
<br>
私はこのマンションのオーナーＯさんのご厚意で入居しているのが、ＮＡさんはＯさん通い付けの健康法のインストラクターであり、施術もする。<br>
<br>
私も二度ほどこれを受けたことがあるが、超気持ちいい。<br>
<br>
まず、特殊な布団に20分ほど寝て血行を良くする。<br>
その後50分間、体中を足でマッサージしてもらう。<br>
<br>
この途中で意識は遠退いていく。<br>
最後にまた、布団で20分間寝るのが普通のコースだが、場所の余裕さえ有れば、更に眠りこけていることもできる。<br>
<br>
初回は無料体験できて、2回目以降も1回あたり3600円という手頃な値段である。<br>
結構いい。<br>
<br>
ＮＡさんの同僚でＴ君という男性がいる。<br>
女性ばかりの職場で男一人頑張っている。<br>
<br>
彼とは何度か飯も食っているが、非常に面白い。<br>
Ｔ君は可愛い彼女はいるものの、独身なので、ＮＡさんが毎日Ｔ君に500円でお昼の弁当を作っていってあげているらしい。<br>
<br>
先週の日曜日、マッサージを受けた後、私はＮＡさんと映画を見に行き、中華を食って帰った。<br>
<br>
マンションまで戻り、「じゃあ、おやすみ」と言って別れた直後、ＮＡさんが私の部屋のドアを叩き、「ＨＯさん（私）、ちょっと来てっ！」と興奮しながら、私を呼んだ。<br>
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急いでＮＡさんの部屋に行ってみると、彼女は留守番電話を再生し始めた。<br>
それを注意深く聴いてみた。<br>
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男が抑揚の無いゆったりとした口調で、「こんばんは。今夜はレバニラを食べて下さい。明日の昼もレバニラで、お・ね・が・い・し・ま・す。（フェイド・アウト気味に）」と録音されていた。<br>
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聴いている間に、『ははあ、これはＴ君だなっ』と分かった。<br>
面白かったが、意味が良く分からなかった。<br>
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早速、逆襲に出ることにした。<br>
ＮＡさんにＴ君の部屋をダイアルしてもらい、受話器は私が持っていた。<br>
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彼が電話に出たところで、「こんばんは。今夜は中華を食べました。明日の昼は…」としゃべっていたら、Ｔ君は私だと分かったようで、笑っていた。<br>
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ＮＡさんに代わってくれと言うので、受話器をＮＡさんに渡した。<br>
二人は暫く話していたが、ＮＡさんが受話器を顎と肩で挟んだまま、会社帰りの荷物の中をゴソゴソ始めた。<br>
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動きが瞬間止まった直後、ひっくり返って大爆笑を始めた。<br>
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その彼女の右手には、人体模型の<a href="http://humanbody.jp/human/item/k25.html" target="_blank">肝臓</a>が握られていた。<br>
Ｔ君がＮＡさんの鞄に、こっそり入れておいたのだ。<br>
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私も爆笑し、レバ？が痛くなった。<br>
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<item rdf:about="http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/650118.html">
<title>018 働き者</title>
<link>http://kyou-konogoro.livedoor.biz/archives/650118.html</link>
<description>【018 働き者】1995年11月26日

11月の2週目、千葉県のＧというゴルフ場で女子プロのトーナメントが開催された。

そのコースは、我が社がコース管理を受託している。
私もトーナメント直前の5日（日）から7日（火）の三日間、泊まり込みで手伝いに行った。

私が行っ...</description>
<dc:creator>bakusho2</dc:creator>
<dc:date>2009-01-08T22:00:15+09:00</dc:date>
<dc:subject>勤勉</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[【018 働き者】1995年11月26日<br>
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11月の2週目、千葉県のＧというゴルフ場で女子プロのトーナメントが開催された。<br>
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そのコースは、我が社がコース管理を受託している。<br>
私もトーナメント直前の5日（日）から7日（火）の三日間、泊まり込みで手伝いに行った。<br>
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私が行った作業というのは、トラックを運転して各ホールを回り、通常営業で使用しているヤーデージ板・ティマーク・灰皿・ゴミ箱・ローピング等の回収、こがね虫捕獲用トラップの回収及び清掃、マンホールに被せる人工芝の切り抜き及び設置等であった。<br>
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『マンホールに何故人工芝？』かというと、選手のボールが落下した場所に、たまたまマンホールが有った場合、思わぬバウンドをしてしまうので、それを避けるために人工芝を置くのである。<br>
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トーナメント直前・期間中は、4時半起床、5時旅館出発、5時半作業開始というようなスケジュールとなる。<br>
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旅館で、私は一つ上の先輩　ＭＡさんと同じ部屋だった。<br>
他のトーナメントでもそうだが、疲れている為か寝言が頻繁に出る。<br>
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一晩目は私も寝ぼけていたので、ＭＡさんの寝言は聞こえたが、どんな内容かは覚えていなかった。<br>
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二晩目のものは、私が寝付く前だったのでしっかりと聞こえた。<br>
その寝言とは次のようなものだった。<br>
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「そうそう、この辺り良くボール来るんだよな！　ムニャムニャ」<br>
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そう、ＭＡさんは寝ながらも人工芝を置いていたのである。<br>
今時珍しい働き者である。<br>
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“睡眠学習”ならぬ“睡眠労働”か！<br>
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翌朝、ＭＡさんにその寝言のことを話してみた。<br>
返ってきた言葉が洒落ていた。<br>
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「どうりで、朝起きたら疲れてた筈やっ！」<br>
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